~ 審判コラム ~
秋田県野球協会審判部 北仙北支部 支部長 髙橋和浩
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昨年度も当支部内では各カテゴリーの大会やオープン戦が多数行われ、
所属審判員の協力のお陰で無事に全ての派遣予定を消化する事ができました。
支部長として、依頼された全ての派遣を何とか対応したく調整する日々が続きました。
しかし全県的に審判員不足が深刻化しており当支部も例外ではなく、所属審判員の大多数が60歳以上のベテラン審判員であり、
昨今は高温異常気象となっていますが1日に複数の試合に無理を承知でお願いせざるを得ず、
支部審判員には大変ご難儀をかけてしまいました。
その為この状況を何とか打開しないといけないと思い、若手審判員の確保と育成を最重要課題と位置づけ、
昨年度よりシーズンオフ期間を活用し公認審判員2種資格を取得して間もない審判員や、
審判活動経験が少ない方を対象とした基本動作の確認をする研修会を開催しています。
2種資格を取得しても、審判活動になかなか協力できない理由として、
「資格は取得したものの審判経験が無い状況でいきなり試合は無理だし不安しかない」
「失敗して選手に迷惑をかけるのが怖い」
「資格審査会で少し実技の方法を確認しただけで、動き方や位置取り等は全く理解出来ていない」
といった理由で実戦を躊躇しているとの声があった為、少しでも不安なく協力して頂けるよう意見を聞きながら実施しています。
昨年度は合計で10名が研修会に参加し、全員が練習試合や招待大会等で審判員としてデビューをしました。
その際に現地での立ち振る舞いを見て直接指導できれば良いのですがなかなか難しく、
シーズンオフに指導する時間しか取れない状況ですが、昨年も11月から2月まで毎月2回実施して、
昨年の新規取得者も今年度は全員実戦で活躍して頂く予定です。
当支部では有難いことに全国・東北レベルの講習会受講者や全県大会で活躍してくれる審判員が複数おり、
失敗談を交えてその経験を伝える事が若手育成に繋がっていると感じています。
この先も経験の伝達が途絶える事が無いよう、審判員の確保と育成を続けていきたいと思っています。