~ 審判コラム ~
令和6年3月2日の審判部総会で審判部長に推挙され
4月13日の県野球協会の理事会でご承認をいただき正式に審判部長として審判部の舵取りを担うことになりました。
正式名称は「秋田県野球協会審判部」と言いまして野球協会の傘下にあります。
県審判部の組織は県内16支部(鹿角・大館・北秋田・能代・山本・男鹿・南秋潟上・秋田・本荘由利・大曲・仙北西・
北仙北・横手・平鹿・湯沢・雄勝)からなり野球競技の公正な審判を行い、
健全な野球の発展に寄与するという目的達成に向けて活動しております。
秋田県の場合は学童から社会人まで全ての野球の審判を担当させていただいており、
全ての試合で公平・公正な判定をするために野球規則を正しく理解し、適用することが最も大事なことであり、
選手は勿論のことベンチ、観客全ての人が納得する判定が求められます。
そのために連盟毎の全国講習会や東北地区講習会の受講、そして4月の第一週の土・日にニプロハチ公ドームで
日本野球連盟から2名の講師を招き、全県審判技術研修会を開催し技術の習得に努めているところです。
今年が50回目の開催でした。翌週には伝達講習会ということで審判部技術
指導員と全県審判技術研修会の受講生が講師となり全県各支部の審判員に伝達し技術向上に努めているところです。
日本野球連盟の話によりますと全国でもこのような形で50年も続けているのは秋田県だけのようです。
実は、私は平成26年から2年間部長職を務めており今回が2度目の部長職となりますが先ずは初心に返り、
全県1211名の審判員が安心してグラウンドに立ち公平、公正にジャッジできる環境づくりに務めながら
個々の審判技術向上のために来年度以降も全県技術研修会を続けて行きたいと考えております。
今審判部で最も急務なことは今までも審判コラムに先輩諸氏が綴ってありましたように新しい審判員の確保です。
当県の場合総数は1211名(令和6年1月末現在)おりますが当県の場合県大会に立てる年齢を満58歳までと定めており、
昨年度調査によると58歳以下は57%で700名を下回り、その中でも実際に活動されている審判員はかなり少なく、
このままだと数年先には大会に派遣要請されても対応できなくなるのではないかと危惧しているところです。
これは秋田県のみならず全国同様で3月に日本高野連主催で全国の審判代表者が集い初めての意見交換会が甲子園で開催されました。
その席でも審判員確保が緊急課題となっておりました。
秋田県の場合一種・二種と資格審査がありますが初めての方は二種資格審査を受けていただくことになりますが、
今年から試験制度を取りやめ講習会方式に切り替え初歩的なことを現役審判員が実際にグラウンドで教えて行きます。
この講習会を受けていただきますと秋田県の二種公認審判員として登録され、同時に全日本野球協会のライセンス3級が付与されます。
開催日は10月26日(土)と27日(日)を予定しておりますので一人でも多くの方が受講されますようお願いします。
終わりに野球も色々様変わりし、社会人野球、大学野球、軟式野球ではスピードアップの観点からピッチクロックの導入、
高校野球では二段モーションを可とし、一人タイムについては一イニングー回となるなど少しずつ変更になっております。
一緒にルールを学び、ある時は判定をする裁判官、またある時はバットを持たない指導者として
最高の舞台を目指す選手と同じグラウンドに立ち、同じ目線でジャッジできるのは最高ですよ。
新しい仲間をお待ちしております。