私が審判員となった時期は、長男が小学校を卒業したタイミングでした。
子供が野球スポーツ少年団へ入団し、親審判などのお手伝いをしていましたが、中学校へ進み、
自分自身がグラウンドで何か役に立てる機会がないかを考えていた時に現秋田支部長の三浦和幸さんと出会い、
資格審査会を受検することを決めました。
平成30年、県審判部の2種資格審査会に参加し、11名の秋田支部登録の方々と合格しました。
2年後には、その内3名の同期を含む6名にて1種資格審査会へ挑み、無事、合格することができました。
その同期3名とは今でも切磋琢磨し、励ましあって活動しているかけがえのない仲間です。
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2種取得後の初めての審判は、秋田市内の中学校の練習試合で、審判二人制の塁審でした。
冬期間の講習会へは参加していましたが、ほぼ素人の状態です。先輩の指導を受けながら、
とにかくボールから眼を切らないように必死に動き回ったことを覚えています。
また、初めての高校野球では、息子のスポ少時代のチームメート(先輩)と同じグラウンドに立つことができ、
感慨深いものがありました。
その後、長男の中学校の練習試合に一緒に立つ事も叶いました。
現在は、次男が中学生となり、同じく練習試合に携わる機会もあります。
彼らの成長を近くで感じられることは、審判活動をしていて良かったことの一つです(子供たちは、迷惑がっていると思いますが)。
秋田県野球協会においては1種という資格ですが、上部団体の全日本野球協会では平成27年よりライセンス制度を導入しており、
私は公認審判員「3級」という立場でした。
自らの技術力をより高めるため、県資格1種取得の1年後にライセンス「2級」への昇級試験に挑戦し、
同期とともに無事合格することが出来ました。
ライセンス昇級をキッカケに今年は、高校野球春季県大会、同秋季県大会、全県少年野球大会、
高校野球強化招待試合また県内で開催された軟式の高校野球東北大会に派遣していただきました。
貴重な経験となりましたが、私が派遣されるということは、これまで派遣されていた先輩方や仲間に代わって支部の代表として選んでいただき、
チャンスを与えられたということになります。機会を与えられたことに感謝し、
経験を活かして少しでもレベルアップすることが皆様への恩返しになると思いながら務めました。
私の公認審判員としての活動期間は僅か4年ですが、これまで学童野球から一般軟式まで様々な試合を経験することができました。
活動を続けていくうちに「慣れ」が生じ、気持ちのどこかに「油断」が出てきます。試合前後には、先輩の皆様から多くのアドバイスをいただき感謝しています。
現秋田県審判部の進藤文勝部長からは「すべてはプレイヤーのため」という言葉を戴きました。
正確で正しいジャッジや円滑な試合運営を行うことは審判員の役割の一部でありますが、プレイヤーや観客の皆さんがプレーに専念・集中し、
試合終了後には「今日は、ナイスゲームだった」と楽しく球場を後にしてもらえるようになれればと思っています(毎試合、反省の繰り返しですが)。
また、審判員活動をするうえでは周囲の方々の協力が必要です。
試合が平日に行われる際には仕事を休む必要があり、同僚の理解が不可欠です。
そして活動の主体は休日ですので、家族の理解・協力は最も重要です。
グラウンドに送り出してもらい、本当に感謝しています。
私は審判活動を行うことにより、野球を様々な角度から視られるようになりました。
プレイヤーのため、子供のため、自分のために少しでも興味のある方、一緒に審判をやってみませんか!