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Q  入学の経緯は?
A 兄が秋田商業の硬式野球部に在籍していた時に私は小学生で、2年連続甲子園大会の応援に行きました。秋田商業が甲子園で勝ち進む試合を観て、自分も「秋田商業のユニホームを着て甲子園に出たい!」と思ったのがきっかけです。

Q  楽しかったこと、うれしかったことは?
A 夏の代替大会の準々決勝で湯沢翔北高に勝ったことです。中学時代からの仲間たちが多く在籍していたチームなのでどうしても負けたくなかったです。2年の春の全県大会と秋の練習試合でも負けていて、自分も練習してきた成果を出せなかったのですが、代替大会ではすべての力を出し切ることができてうれしかったです。勝った時の喜びは忘れられません。

Q  苦しかったこと、つらかったことは?
A 2年の夏の大会前と秋の大会前にケガをしてしまったことです。先輩たちと毎日自主練習にも励み、メンバー入りして試合にも出させていただいていたので、最後に先輩たちと同じフィールドで試合ができなかったことがすごく悔しかったです。 また、ケガをして1ヶ月以上野球ができない日々は、それまで経験したことがなく、つらい毎日でした。

Q  自分が成長したと感じることは?
A 試合の時も冷静に周りを見ることができるようになり、また、積極的に自分の意見も言えるようになったことです。初めは自分のプレーのことだけで精一杯で、周りとうまく連携が取れなかったのですが、新チームの副キャプテンとなり、練習の時から周りを見ることで試合でも余裕が持てるようになりました。

Q  感謝していること、感謝している人は?
A 家族に感謝しています。ここまで野球を続けることができたのも、家族の支えがあったからこそだと思います。そのおかげで野球に打ち込むことができました。 また、ケガをした際に、治療をしてくれた先生方、コロナ禍のなかで野球ができる環境を整えてくれた指導者の方々、寮のスタッフの方々にも感謝しています。

Q  座右の銘、好きな言葉は?
A 「自分らしく」です。何をやってもうまくいかなかった時に、中学校の監督から届いた年賀状に「慶尚らしく」と書かれており、自分の個性を出してプレーしようと思いました。苦しかった時期も、この言葉を励みに頑張ることができました。 グラブにもこの言葉を刺繡してもらい、大切にしている言葉です。

Q  これからの目標や夢は?
A 大学でも野球を続け、高校時代に成し遂げることができなかった「全国大会の舞台で、家族やお世話になった方々の前で活躍する」ことです。これからも努力を惜しまず練習に励み、必ずレギュラーを勝ち取ります。


Q  あなたにとって高校野球とは?
A あこがれていた甲子園には出場できませんでしたが、仲間とともに「勝ちたい」「強くなりたい」という強い意志をもって練習に励むことで、チームが一つになれるということを学びました。また、日々の努力で、どんな困難をも克服することができ、人としても成長させてくれる場所だと思います。

Q  監督に一言
A 3年間、ご指導をしていただきありがとうございました。 2020年5月20日、甲子園大会の中止が発表され、太田直監督からの「甲子園という大きな目標を失うことになったが、今日からの自分が本当の自分だ。何かを失ったときに、新しい何かが生まれる」。という言葉で気持ちの整理がつき、切り替えることができました。大学でも、秋田商業で学んだことを忘れずに頑張ります。

≪文・写真:ボールパーク秋田編集部≫

~ profile ~

佐藤 慶尚(さとう けいしょう)
稲川中学校出身
秋田商業高校3年