~ スポーツ少年団の監督に聞く ~
雄和野球スポーツ少年団(団員数17名) 監督 那須 芳静(なす ほうせい)45歳 大正寺中―金足農高 |
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Q スポ少の指導歴は?
A スポ少の指導を始めて10年になります。
Q 指導するにあたって重要だと思っていることは?
A 監督として、一人一人の性格や調子の上げ方を見極められる力が大事だと思っています。
自分が行ける時は一番先にグラウンドや練習場所に行き、子供たちを迎え入れています。
子供たち一人一人とあいさつをしてその日の顔色や、調子を見ていつもと様子が違う子には積極的にコミュニケーションを取るように心掛けています。
Q 試合や練習で工夫をしていることは?
A 子供たちは飽きやすいことから、一つの練習方法にとらわれないで、いろんなチームの指導者から聞いたことや、対戦相手の練習を見て、いいと思った練習方法や教え方はすぐ取り入れてみるように、努力しています。
最近の子供は、体のバランスも悪く、頭と体がアンマッチしていることが多く、体育館では分厚いマットを敷いて正面から、右から、左からとダイビングキャッチの練習もしています。
これは球際に強くなって、ダイビングの恐怖心を払拭(ふっしょく)してほしいのと、最後まで諦めない気持ちを養うことに主眼を置いています。
そして何より、ケガをしないような遊び方を体で覚えさえるためにやっています。
もちろん、キャッチボールをようやく始めたような子供にはさせていません。
Q チームまたは野球界の課題とその対策は?
A 10年監督をやっていますが、団員の減少には危機感を感じています。
自分でやれる対策はしていますが、個人では非常に難しい問題です。
可能であれば、秋田市の場合は東西南北ブロックごとに学校単位ではなく、クラブチームを各ブロックに4チームくらい置き、入りたい団や最寄りの団に自由に入団できるようなシステムにすればいいか、と日々考えています。
現実はいろいろ大変そうですが…。
また、親の負担が大きいのも課題が残るように感じています。
時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、難しい時代になった、と思います。
そのために、親とのコミュニケーションを忘れず取るように、心掛けています。
Q 今年の目標は?
A マック杯でもナイスカップでも全県出場を常に目標としていますが、まずは”公式戦1勝”が目標です。
ここから始まると思うし、1試合ごとの子供たちの成長にもすごいものがあるので、期待をしています。
≪文・写真:ボールパーク秋田編集部≫