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社会人と高校生のピッチャーの“コントロール”とボールの“切れ”の違いに驚いた1年目だった。
1年目の目標は『新人賞』の受賞。
春先の試合でこそ結果を出せていたが、都市対抗、クラブ選手権の県予選では凡打の繰り返し。
バッティングには自信があったが、甘いボールを仕留めきれなかったと振り返る。
「やれる自信はあったんですけどね」。
でも、打てなかったことを素直に受け入れ、打てなかった理由を自分なりに考えた結果、2つの課題があったという。
1つは「アウトコースを意識しすぎていました」と口にする。
外角を狙っているうちにステップをした足がホームベース側に“インステップ”しすぎていて、ボール球も追いかけてしまう、インコースのボールには詰まってしまう、甘いボールも打ち損じ。
打者としては“負のスパイラル”。
もう1つは「練習不足でした」。
高校生の頃は、毎日の練習が当たり前だったが、社会人になってからは、週末の試合、練習がほとんど。
高校時代の“貯筋”があるとはいえ「もっと練習をしないと通用しないです」。


今冬はこの2つの課題を踏まえ、帰宅後には素振りを毎日欠かさずに続けているという。
「インステップの矯正とバットの軌道を意識しながら振っています」。
自分が思い描いた理想のスイングに近づいているという感触もあり、「早くグラウンドに出て、試合がしたいです」。
2年目の目標としては『クラブ選手権の全国大会出場』と『個人賞の受賞』。
将来的には「チームの“顔”として、目標にされる選手になりたいです」。
そして「応援してもらっている人たちにはいつも感謝をしているので、結果で恩返しをしたいです」。

≪文・写真:ボールパーク秋田編集部≫

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大竹 慎司(おおたけ しんじ)
内野手 19歳
由利工高―秋田王冠クラブ