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社会人野球というステージに進み、まず感じたことは学生野球とのレベルの違いだった。
ボールの見極めや打ち損じの少なさなど、特にバッターのレベルの高さには驚きの連続だった。
1年目の春先は、ツーシームやシンカーで打ちとることができたが、だんだん相手チームから研究され、都市対抗の本戦前ころから打たれるようになってしまい、そこからが苦難の連続だった。
都市対抗予選が終わり、ベンチ入りの”生き残り”をかけた試合でボコボコに打たれ、結局、本戦ではベンチ入りができなかったことは「悔しい」の一言に尽きる。
球種は、ストレート、スライダー、カーブ、フォーク、シンカー、ツーシームを持っているが、変化球に頼りすぎていたところがあったので、これからはもっとストレートを磨かなければいけない、と感じている。
それによって、変化球も生きてくると思っている。
今までのMAXは145キロだが、最速よりも、もっとアベレージをあげることにも重点を置いて練習に励みたい。
「常時140キロを出せればいいんですけどね」


今年の目標としては『チームの勝利に貢献すること』。
社会人野球の最高の舞台とも言える“都市対抗野球”で日立製作所がまだ成し得ていない”優勝”の瞬間に、マウンドの上にいたい、と夢見ている。
1年目の反省を踏まえ、他の人よりも努力をして、何か1つこだわりを持つなど、工夫していかなければならない、と思っている。
「今季は、一回りと言わず、二回りも三回りも大きくなれるように頑張るつもりです。
とにかく結果にこだわりながら全力で取り組んでいきたいと思っています」。

≪文・写真:ボールパーク秋田編集部≫

~ profile ~

石黒 敦也(いしくろ あつや)
投手 23歳
秋田南高―筑波大―日立製作所