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Q 今までの球歴と戦績は?
A 中学3年のときに秋田潟上リトルシニア(現 秋田北リトルシニア)に入団しました。
できてすぐのチームだったので、人数も少なく、公式戦はできませんでした。
そして硬式野球を続けたくて、埼玉栄高に進学しました。
当時はまだ女子の硬式野球部がある高校が少なかったので、選択肢は限られていました。
なので、“秋田から一番近い”という理由で埼玉栄への進学を決めました。
両親も反対することなく応援してくれました。
部員数が多かったので、3チームに分けられ、私は1年夏から一塁手として試合に出場させてもらいました。
1年夏は全国大会で準優勝、2年夏がベスト4、3年生の夏に全国優勝しました。
大学へ進みたい、という思いは特になく、卒業後は働きながら野球を続けたかったのでアサヒ産業株式会社に入社しました。

Q アサヒトラストはどんなチーム?
A アサヒ産業の企業チームです。
ですが、社員以外の部員もいるので、クラブチームみたいな感じですね。
今は全部で16人の部員でやっています。
全日本女子硬式野球大会、全日本女子硬式クラブ選手権大会、ヴィーナスリーグ、フレンドシップの4冠を目指しています。
今年は全日本女子硬式野球大会とヴィーナスリーグの2冠に終わってしまったので、来年はもっと頑張って4冠をとりたいです。
平日は集まれるメンバーで、土日祝日に全体練習をします。
会社で専用球場と室内練習場を持っていて、移動も会社の車を使わせてくれます。
大会前になると仕事を半日で終わらせてもらって、午後から練習をさせてもらったり、会社もすごくバックアップしてくれるので、野球をする環境としては申し分ないです。
チーム内の雰囲気も明るく、みんな仲良くやっています。

Q 2017年を振り返ってみて?
A 個人としてもチームとしても良かったと思います。
チームの納会では「打撃賞」をもらうことができました。
自分自身でも「打てた!」と感じていたのでうれしかったですね。
守備練習を多くし、守備にも自信が持てて、いいリズムで打席を迎えることができるようになったことが、よかったと思います。

Q 今年の目標は?
A チームとしては“4冠”ですよね。
個人としては、去年くらい打てたらいいな、と思います。
打率を落とさず、打点を増やしたいです!
チャンスの場面での勝負強さを、求めていきたいですね。

Q 野球生活で楽しいこと、つらいこと、うれしいことは?
A 秋田の人から「頑張っているね、応援しているよ」などと声をかけてもらえたときはすごくうれしいです。
あとはもちろん、打てると楽しいですよね。
そしてチームが勝てると、さらにうれしいです。
でも、試合や練習で疲れて帰ってきてからの食事の支度や洗濯は、大変です。

Q 生涯で一番印象に残っている試合は?
A 小学6年生のときの平沢野球スポーツ少年団での最後の大会での試合です。
父が監督をしていたのですが、初めて私に4番を任せてくれました。
その試合ではチームが負けてしまったことは残念でしたが、私自身、ホームランを打てたことが、すごくうれしくて印象に残っています。

Q 目標としている人はいますか?
A ゴールデンリバースの岩見正道さんです!
あんな人になりたいな、と思います。
ずっとレギュラーとして活躍していて、そして結果も残して、誰にでも分け隔てなく接してくれて、尊敬できるところがたくさんある人です。

Q 感謝している人は?
A 両親です。
ずっと野球をやらせてくれて、離れていても変わらず応援してくれていて、感謝しかないですよね。
今まで大きなケガをしたこともないので、丈夫な体に生んでくれたことにも感謝です。
最近は連絡をとることも少なくなりましたが、その分、妹とはしょっちゅう連絡するようになりました(笑)。

Q 好きな言葉、座右の銘は?
A 「前進」と「とにかく楽しめ!!」です。
「とにかく楽しめ!!」は、岩見正道さんから言われました。
成績がよくなくて悩んでいて、結果を出すことに必死で、楽しむことを忘れてしまっていたんです。
でも、そんなときにこの言葉を思い出して、自分が楽しむことが大事だと気付かされました。

Q 野球をやっていて良かったと思うことは?
A 野球をやってきたおかげで、常識が身につきました。(笑)
それで、今の私があると思っています。

Q 秋田の女子野球選手たちへのメッセージは?
A “野球”を始めたのであれば“野球”を続けてほしいです。

Q 将来の夢は?
A 「やりきった!」と思えるくらいまで野球を続けたいです。
まだまだ満足していないので、まだまだ続けていきます!

Q 鈴木さんにとって野球とは?
A 人生です!!
人生において欠かせないものです。

≪編集後記≫
忙しいにもかかわらず、終始笑顔で明るく取材に応じてくれた鈴木さん。バッティングについて聞いても、“軸”と“テークバック”が重要と平然と言ってのけるあたりが、強打者らしい。開志学園(新潟)で活躍している妹の菜乃花さんと、どちらが打ちますか? の問いには、「まだまだ妹には負けませんよ!」とにこやかに話してくれた。姉妹対決が見られる日が楽しみである。


≪文・写真:ボールパーク秋田編集部≫