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スポーツ心理学から学ぶ
子供たちの育成・指導


      

<はじめに>
小学生時代は、運動能力に深く関わる運動神経が、一生の中で最も発達する時期である。
このことから「黄金時代」(ゴールデンエイジ)と呼ばれているが、この時期にいろいろな運動を経験させ、神経回路に刺激を与えなければ、技術(スキル)や感覚(センス)を大きく成長させるチャンスを逃すことにもなりかねない。
大半のスポーツもそうであると思うが、例えばスキーを習得する場合、子どもの時に始めるのと、大人になってから取り組むのとでは、上達のスピードにかなりの差が出ることは明らかであろう。



「鉄は熱いうちに打て」いう言葉があるように、この発育期に適宜適切な指導を行い、子どもに前向きに打ち込む「習慣」が身につけば、自ずとたくましく将来性豊かに育つのではないか。
この思いは、15年ほど前から子どものスポーツ教室などに関わるようになって以来、日に日に募り、この度、この欄で私なりの考えを述べたいと思う。
保護者や指導者をはじめ、スポーツを愛好する皆様にご一読頂き、少しでもお役に立つことができれば幸甚である。


ノースアジア大名誉教授
伊 藤 護 朗


~ profile ~

伊藤 護朗(いとう ごろう)
秋田経大付高、秋田経法大付高(現 明桜高)の部長、監督として甲子園3回出場
秋田経法大野球部として全日本大学野球選手権大会(神宮)に2回出場
秋田県アマ野球連盟会長を経て2014年4月から秋田県野球協会 会長(現職)
北東北大学野球連盟顧問
ノースアジア大学法学部長、学生部長を歴任
平成8年ノースアジア大学教授就任
著書、論文、学会発表など研究業績多数
秋田市出身 71歳